なにものかに責任を負うとき、全体性の網に破れが生じ、わたしは、全体の一項であることから抜け出しうる。そして、そのことが<わたしが存在する>ということなのである。
貫成人「哲学マップ」
なにものかに責任を負うとき、全体性の網に破れが生じ、わたしは、全体の一項であることから抜け出しうる。そして、そのことが<わたしが存在する>ということなのである。
貫成人「哲学マップ」
「もう川の水を飲んだのだろう。おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。ここはそういう場所なのだ」
村上春樹「騎士団長殺し」
そして話を聴くというのは、医者の原点であり、医療の基本である。
松永正訓「運命の子 トリソミー」
いいから自分の人生に集中しろ
歩くには、ちょこちょこ、せかせか歩かないで、しっかりと、かつゆったりと歩くこと。特にきょろきょろするのは最も賤しい。
森信三訓言集
「ほら、ソウルを見てごらん。ただの点だよ、点。つまり私たちは今、この点の中でごちゃごちゃ暮らしているってわけ。行けなくても、知っておきなさいね。世界がこんなに広いんだってこと。」
チョ・ナムジュ「1982年生まれ、キム・ジヨン」
思想の発展はなお山を登るが如し。とにかく一山を登らざれば、更に一山の如何なる方向にあり、いかにして攀(よ)ずべきかを知ることができないとおもいます。
西田幾多郎随筆集 寸語
この比の花こそ初心と申す比なるを、極めたるやうに主の思ひて、早や、申樂にそばみたる輪説をし、至りたる風體をする事、あさましき事なり。たとひ、人も讃め、名人などに勝つとも、これは、一旦珍しき花なりと思ひ覺りて、いよいよ、物まねをも直(すぐ)にし定め、なほ、得たらん人に事を細かに問ひて、稽古をいや增しにすべし。
世阿弥 「風姿花伝」 第一年来稽古條條 『二十四、五』
野球にたとえれば、日本人がバントで確実に点数を取ろうとするのに対し、アメリカ人はいつも無邪気にフルスイングしてくるような感じだ。そして、それにより、ときどき大ホームランを打ったりするのである。
古澤明「光の量子コンピューター」
「わたしだったら買わないけれど、お客さんは喜ぶかもしれない」というような商品は、たいてい下らないものだと思う。
島田潤一郎「古くてあたらしい仕事」